大樹の今 待機

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朝が来て目が覚めた。今日は起きて直ぐにスマホを見て見たが、ラインも入っていない。段々と忘れられる存在になったのかなぁ。と思いながら自販機にコーラを買いに行く。真面目にラジオ体操をして、コーラを一口飲み、ランジとスクワットを3セットやってから、コーラを持って病室に戻る。精神科の病棟にテレビは無い。これが不満なのだが知りたくない事も確かにあるので、此処では仕方ないか。最近は目的はあるモノの実行できないストレスが出て来た。先の事である。未成年であるが故に自分らしく生きていられないのだ。これを吉田さんと北野先生に伝えて何とかしなければいけないのだが、判って貰えるだろうか?

そんなことを考えていたら朝ごはんが出て来た。僕はのりたまを出して食べたが、食べ物に恨みはない。対して美味しくないとも言えるが、栄養のバランスは良い筈だ。自分で選択できる自由は今は無い。少し悔しさを感じた。ご飯は食べた。下げに来たヘルパーさんに「ぐおちそうさまでした。」と元気に言ったつもりだが果たしてちゃんと伝わっているのかな。返事をして貰えなかったので僕には判らない。「ちぇっ」と心の中で思った。ちゃんと伝わったかどうか判らないでないの。

午前の診察の前に吉田さんが来た。僕は「よしださーんおはよー」と大きめの声で話した。吉田さんは「おお、大樹君元気だね。その後の手続きは進んでいると北野弁護士さんから聞いているよ。今日は裁判の出廷の話をしに来たんだよ。」と言った。裁判と言うのが良く判らないとノートに書いて見せた。うん、加害者が死んでしまっているのでこれは加害者の所属する会社との裁判になるのだがね、要は、家族を3人も一度に失った君への報復と考えて貰って構わないよ。向こうは謝るだけの式にもなるけれど、その後の民事の裁判で有利な立場に立つためにも此処で一発、発声して貰いたいんだ。これは事件の当事者でないと我々がいくら言っても無理な話なので、その裁判には出て欲しい。と真顔で言われたので「わっかったー、でるー」と僕は答えた。そうかじゃあ当日まではまだ時間があるから又その前に連絡に来るよ。と言って吉田さんは帰って行った。

午前の診察もいつもと決まったもので大した変更も無かった。

お昼ご飯を食べてカツオ味の振りかけももう直ぐ無くなる。売店で買えるから良いのだけれど、何かしら待たされる感がしてならない。それは未成年で一人に成った事もあるのだが、もう直ぐ17歳になる。僕は午後のリハビリを真面目にやって、早く元に戻りたいのだが、なかなかそうはいかないので、毎日を一生懸命取り組んでいる。速足はもう十分だと言われ、明日からは10分のジョギングにステップアップした。「もう十分な体力を得たね。此れからは健康人のレベルに行こうよ。」と言われたき時は嬉しかったな。僕は「はいしぇんしぇいありぐぁとう」と精一杯の返事をした。

毎日が思うように進まない。これが入院と言うモノなのか、それとも未成年であるという事が原因なのかは判らない。しかしこの場でしか生きていけないのは事実である。毎日は過ごせるものの家族はみんな死んじゃった。裁判かぁ僕に話を振って来るのかなぁ。

だったら眠くても運転しかしなかった会社の責任は追及しよう。北野先生に話そう。突然死んだ3人の命の価値を。

 

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