大樹の今 外出

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今朝は早く起きた。朝ごはんの前に出発するからだと言われていたからだ。吉田さんの他に交通課の婦警さんも同行してくれるらしい。

先ず先に、自宅へ戻り、葬式に来て行く学生服の調達と、病院で着る服の支度の後、葬儀に出て、納骨前に帰路に着くというプランだそうだ。

何でも大きく報道された事件なので、警視庁の方でも整理のお巡りさんが出て来るらしい。僕は何にも答えなくていいからねと先生に言われていたのでそうするつもりだが、意思を伝える為のメモは持って行くと決めている。

6時過ぎに吉田さんと、若い婦警さんが来た。若い婦警さんは西田さんだと紹介された。川口君!よろしくね。と言われたので、僕は頑張ってはいと答えた。車いすで車に乗り、吉田さんはは川口君はずっと病院食だったので何かパンが食べたいらしい。何が食べたいの?川口君?僕はサンドイッチとノートに書いた。コーラも書いた。ああ、判るよ、その気持ち。じゃあ、途中のコンビニで買って食べて行こうね。何か嬉しい。外出は入院して以来だし、何日入院してたかも分からないからとても久しぶりに感じる。段々東京に近づいているのも判ってきた。

拘束に乗る前のコンビニでハムチーズのサンドイッチとコーラを買ってきてもらった。車内でたべる、もぐもぐ食べた。コーラを食後に開けて飲もうと思ったら、川口君美味しかったの?と婦警の西田さんが聞いて来たので、僕は大きな声ではいと答えた。

大した渋滞もないまま、車は渋谷の方に向かい、参宮橋の家もマンションに着いた。僕は学制服に着替えて、バッグに病院で着れそうなものを片っ端から詰め込み、鏡を見た。寝癖が付いているのがイヤだったからだ。うっすら伸びた髭だけを剃って、車に戻った。降りる時に多少よろよろしたので、まだ車いすは必要だと感じた。

葬儀場である青山斎場に車は向かった。式が始まる寸前に到着した。車から車いすをを降ろし、それに乗って式場に向かった。僕は式の最前列の端の椅子をはずして車いすでそこに座った。吉田さんと、西田さんは僕の後ろに立っていた。

多くの大人が色々な事を言ってきたが、概ねおくやみの言葉が多かったのだが、親族はお金の話ばかりをした。その度に吉田さんが断りを入れる。今はまだ話せる状態ではありませんので、そういった問題なら、大樹君の口座に振り込んでください。成人になるまで預かるとかの話は民事でやって下さい。大樹君は未だ入院加療が必要ですのでそういったお話を親族の方がする事はお断りします。と言ってくれた。

式が始まり、御焼香の順番が回ってきたがやり方が判らなかったので、おとなりの人と同じようにやった。そのあとお坊さんの呪文が続いたが、そんな事は頭には入らなかった。

只お父さんとおかぁさんと、緑と会うのは今日が最後なんだなぁと、漠然と理解した。その後火葬場に行く事に成ってはいたが、僕たちは行かないで病院へと戻った。だた、直ったらお墓参りに来るのでその場所だけ後で送ってくれと葬儀委員の人に行って帰路に入った。

吉田さんは運転をしながら、大勢の人だったね。カメラマンの来てましたし。と西田さんも言った。カメラマンには何て言ったの?加療中の未成年ですから写真撮影はおやめください。と言いました。それでも取っている所もありましたが、概ねは自粛していました。帰りも渋滞しなければ、又コンビニに行けるよ、何が食べたい?と吉田さんが聞いて来たのでノートに、肉まんとコーラと書いた。後、ふりかけ。病院で食べると書いたら笑っていた。そうだよねぇ。病院のご飯味薄いもんねぇ。判ったよ、買って帰ろう。

高速を降りて、適当なコンビニに入ったが、また西田さんが車いすを出してくれた。僕はそれに乗り、コンビニに入り、先ずふりかけ売り場に行った。おとなのふりかけ10食入り、コーラとレジで肉まんを頼んだ。車中で肉まんを食べ、コーラを飲んだ。

病院について部屋に戻りと吉田さんは、明日は来れないけど何か居るものあるかい?と聞かれたので、そろそろスマホを返してくださいと書いて見せた。判った、言ってみるよ、直ぐかどうかは判らないけど、近じか戻って来るよと言って、帰るそぶりを見せた。僕は西田さんにもありがとうとノートに書いて見せて、感謝の意を伝えた。

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