大樹の今 病院編

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救急車が走り去っていった。一通りの警察と消防の人に質問にこたえたら、警察の人が一人、さぁ君も病院に行こう!それと連絡が取れる親戚の人とか居るのかい?と聞かれたのに中板橋、電話は判らないと書いた。そうかい、じゃぁ後で調べるから家族が治療に行った病院に行って、君も診て貰おうよ。警官が立ち会うからね。と言われた。

僕は声が出ないのでお辞儀して、返事の代わりとした。初めてパトカーに乗った。家族が向かった病院とはこの辺で大きな病院なのかな?小さな病院では何となく直せないようなイメージがわいて来ていた。

病院に着くと先生じゃなくて、看護師みたいな人と話を警官と一緒に聞いたのだが、現在3人共治療中でお話は出来ませんと言われた。さっさと引き下がろうとした看護師に警官のおじさんが駆け寄り、もう一人診て頂きたいのです。僕の事みたいだ。

そうですか、で、貴方は何処が悪いのですか?それによって担当医が変わりますから。。ではこの問診票に記入してお待ちください。と言われた。

問診表に名前を書いた。川口 大樹 16 住所 渋谷区参宮橋ーーーー此処で番地が思い出せない。僕は警官さんに手を伸ばし、メモをくれのサインをしてみた。すぐに気が付いたようで、小さなメモを出してくれた。番地と電話番号が思い出せない。スマホの番号で良い?と書いて渡すと、ああ、それでいいよ。言われた。

真ん中ら下には、アレルギーに事とか、通院中かとか、過去の病気についてとか、関係のない事ばかりが掛かれていた。

自覚している症状と言う欄があったので、声が出ません!とだけ書いたんだ。書けた事を警官さんに言ったら、病院の先生には、私からも説明してあげるからね。と親切に言ってもらった。

少し待たされてから、看護師さんが、川口さんこちらにどうぞ!といわれたのだが、今日来ている家族の全員が川口さんなので少し妙な感じがしたんだけど、言えないから、そのまま付いて行った。警官さんが私がお医者さんに言ってあげるから心配無いよと言ってくれた。

2Fの心療内科と言う所に連れて行かれた。お医者さんはおっかなそうなことは無く、むしろやさしそうに見えた。お医者さんはさっき書いた問診表を見ながら、警官さんをチラリとみて、「プライバシーに関係する事ですから。。。」と言ったが、警官さんは、「いえ、大樹君は事故の現場を目撃してしまい、その後、上手く話せないのです。ですから我々にも紙とペンで書いて状況を教えてくれているのです。現在大樹君の家族3人が、この病院で治療中ですので、大樹君には早く話せるようにさせてあげたいのです。」と僕の代わりに言ってくれた。

この警官さんは親切だ。僕の言いたい事をほとんど言ってくれた。

お医者さんはパソコンをうつ手を休め、まじまじと僕の事を診た。「そうですか。それでは事故を目撃する前迄は、普通には話なせたんだね?」僕はお辞儀をする様に頭を下げた。お医者さんは警官さんに

「川口君は何を見てしまったのですか?」と聞いた。警官さんは少しためらいながらチラッと僕を見た。僕は頷いた。

「家族が乗った車が崖の下にある事と、そこから消防隊がひとりひとりをロープで引き上げる所を見たのと、ドライバーであったお父さんを救助する為に機材を用い車を壊して救出したところ全てです。」

「それを見たら話せなくなってしまったのですか?」お医者さんは僕ではなく警官さんに聞いた。「そうです。」警官さんは答えてくれた。

「一時的なショックでそうなったのだろうと判断出来ますが、取り合えず睡眠を挟まなければ、回復はしないでしょう。ご家族も治療中でしたら、川口君も今日は当院で睡眠をとって明日また、問診しましょう。早ければ一晩の睡眠で回復しますし、長くなる人はこの症状は長期に亘ります。先ずは、入院して、夕飯を取り、睡眠導入剤を処方します。」

「明日の朝、ご家族の様態を確認してからまた、問診しましょう。」と言われた。「では待合席に戻り、入院の手続きの用紙などの準備をして下さい。」と警官さんに言った。入院するのは僕なのに。。

1Fの待合に行くと警官が増えていて、何でもトラックの運転手は即死だったと聴こえちゃった。ふん、ざまみろ!と僕は思った。後は僕の家族が元に戻るのを待つだけさ。

僕はここに入院して、明日の朝には声が元通りになるのを待てば良い。

僕は警官さんにメモを書く真似をしたら、そっと差し出してくれた。

「家族には未だ会えませんか?」と書いて渡したら、「3人ともまだ手術中なんだってさ。だから今日は手術が終わっても集中治療室に入るだろうから、麻酔が切れる迄は会えないよ。それからお父さんの免許証から住所が判ったから、中板橋の親戚の人を早く見つけて連絡を取るようにするから、神奈川県警を信用して、今日は睡眠をとって、速く元通りに、話せるようになる事を考えてね。」

「我々もまだ聞かないとならないことが君の家族にあるからね。」と言われた。仕方ない、喋れないのだから。警官さんの言うとおりにして、僕は入院の手続きをして、病室に案内された。

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