太樹の今

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僕は川口 大樹。17歳で行っていたら高校の2年生なのだけど、今は学校を休んでいる。休学中ってやつさ。学校さぼっていて家族に叱られないのかって?叱られないよ。というか叱る事が出来ないのさ。だって事故でみんな死んじゃったからだよ。僕だけ生き残ちゃったからね。

家族は4人だったんだよ、本当はね。で、去年の秋の連休に家族みんなで車でドライブに行ったんだよ。目的は、インターチェンジに遊びに行く事で最近は何処の高速のインターチェンジでもいろんな美味しいモノや、御土産が充実しているし、行って帰って来るだけだから翌日はゆっくりできるから其の名産品で美味しいご飯をみんなで食べようって、ママとお父さんが決めてドライブに行ったんだよ。

お昼を食べてお土産品を物色して、もう一つのインターチェンジにも行ってメロンパンも買って来たんで、混まないウチにもう帰ろうよ、折角買ったお土産も長時間車の中に置いていたら味がヘンになっちゃうからとお父さんが疲れ気味に言ったので、ママも賛成したので帰る事になったんだ。

帰りの道路に乗った瞬間、妹のみどりがソフトクリームを未だ食べてないと言い出し、帰りのインターチェンジでもう一度、車を止めてソフトクリームを食べるだけの為にインターに立ち寄ったのだが、4つ買って社内でぺろぺろ舐めていたんだが、食べ終わった後、僕だけがお腹が痛くなり、うんちがしたくなったんだ。で家族を残して、僕だけがトイレにいって結構長い事トイレに入っていたんだよ。

トイレの中にも結構大きな「どーん」と言う音が聞こえてきて、「事故だ」「事故だー」と言う人の声が聞こえたんだけど、僕はおしりを拭いてズボンを履き、洗面所で手を洗ってから車を止めてあった所に戻ったんだけど、家の赤い車が見当たらない。あれ?場所を間違えたのかと思って辺りを見回したんだけど赤い車はあっても、車種が違うし、元あったと思われた場所には大型トラックがヘンな止まり方をしていて、運転席の前の方がひしゃげてぐちゃぐちゃに壊れている。人も多く集まりだしたし、まさか、うちの車が事故に遭ったのではないのか?だがウチの赤い車が見当たらない。何処だ?何処だ、家の車は???人が一杯集まっていてのは駐車場の端の崖っぷちになっているとこいら辺だ。僕も走って見に行ったら崖の下にうちの赤い車が潰れていた。僕は声も出せずにいると、周りの大人の人が、救急車とか救助とか助けに行かないと駄目だとか言っているのは聞こえたが、僕には何のことだかまだ理解できないでいた。

暫らくぼーっとしていたらサイレンの音が聞こえてきて、先ず,パトカーが来て、次いで消防車と救急車が遅れて来た。

大人の人が数人でロープを使って車の所迄降りて行き、レスキューの人みたいにして車内の家族を車の中から出して来てくれている。

先ず、後部シートに居たはずの妹の緑が外に出された。ぐったりしていて動かない。僕も見たけど声すら出ない。次に、ママが助手席から引っ張る出された処で消防の人が助けに来てくれた。するすると現場に降り、1人ずつ1人引き上られている。「もうすぐ救急車が来るぞ!」と誰かが言っていたがそれでも僕は声が出せなかった。

おとうさんはエアバッグとハンドルに挟まっていて機械が無いと外には出せないという消防の人の声も聞こえた。「救助の邪魔になるから関係のない人は下がって下さい!」と言われたが僕だけがそこに残っていて、「もしかして君の家族かね?」と聞かれたが言葉が出ないので聞かれて大きく頭からお辞儀をするみたいに頷いた。判って貰えたみたいだ。「もうすぐ救急車も来るからね。」「おとうさんも今、工具を降ろして救助するからね。直ぐだからね、直ぐに救助するからね。」と言われたがこの時は救助の意味が解らなかったんだ。でも声が出ない。「あ」と蚊の鳴くような声を出すのが精いっぱいでお辞儀だけを消防の人にしたんだ。

この後、救急車が来たので、妹の緑とママはそれに乗せられて病院に行くと消防の人と警察の人が言っていたけど、僕は声が出せなくて頭を下げるポーズを取った。

その後機械で車の一部を切ってお父さんも助けられて、崖から救助さてたのは見えたけど近づいて抱きつこうとは思えたけど、体が動かなかったんだ。救急車の隊員さんの一人が僕に近づいて来て、名前と歳と血液型を聞かれたのだけど、僕はしゃべる事が出来なくて、メモを取るゼスチャーをして、紙とペンを渡してもらった。先ず、メモに僕の名前を書いた。川口 大樹16歳 父 川口 雄二45歳 母 川口 恵子43歳 妹川口 緑12歳 全員A型と書いてそれを渡した。隊員さんは理解してくれたらしくそもメモを持って走って救急車の方に行った。

制服の警察官の人が僕に聞いて来た。君は今話せないんだね?と聞かれたから声を出そうとしたら「あーぅ」としか声が出せなかった。そうしたら画板とノートと白いメモを持って来てくれて、これからちょっと聞きづらい事を聞かせて貰いたいんだ。箇条書きで良いからね、その時の状況を聞かせて、いやここに書いてくれないかい?と警察の人と消防の服を着た人が画板に挟まったノートを見ていた。

僕はノートに僕だけトイレ、うんち、どーん、音、手を洗う、車に戻る、見つからない、トラック、がけ、落ちてた、人が一杯、見に行った、家の車、と書いた。

そのノートを見た警官が「つまり君だけがトイレに行っている間に車がトラックに追突されて車は崖から転落したんだね?」ノートをまた渡されたので「きっとそうだと思う。」と書いてまた警察の人に渡した。

また一人、警察の人がやって来て、警官同士でごにょごにょ言っていたが僕には聞こえてしまった。「目撃者の証言と一致しています。」とか言っていた。僕は何で嘘をつく必要があるのかと思ったのだが、口で言えなかったので、黙ったいた。

また1台救急車が来て、お父さんが乗せられていて、もう大丈夫だと、消防の服を着た人に言われたけど、何だよ、救急だから救急車っていうんだろ?って言いたかったけど、口で言えなかったから頭を下げた。

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