ミスター大阪 やしきたかじん

文化
Google 翻訳(jetpack)

やしきたかじん氏は歌手であるだけでなくタレント、テレビ司会者ラジオパーソナリティーとしても大阪では大人気だった。勿論全国の多くにファンを持っていたが東京での知名度はそれ程でもなかった。ある時期までは。過去形で書いている理由は2014年1月3日に亡くなっているからである。享年64歳。

関西発信のバラードシンガーであり、このジャンルではピカイチの実力と人気を持つ。数多くの楽曲を発表しているが本人が作った歌詞と作曲以外のものもあるのだが、渋谷人の俺が好きでよくYouTubeで観ているのは(聴いているのは)「あんた」「ICHIZU」「やっぱ好きやねん」「東京」である。

歌詞へのこだわりがとても強く「歌詞は作文では無い!」と言ってのけ、ある大物作詞家の作品を突っ返したこともあるそうだ。これは本人があるテレビ番組内で言っていた事なので事実であろう。 この歌詞が磨きこまれているという事は関西系アーティストの全国的大ヒット曲の共通項であり、多くの曲に該当していると俺は感じている。歌詞から自分達の日頃使っている言葉では無いものの情景、背景、感情が感じ取れて、そこが聴く人の心を打つのではないだろうか?やしきたかじん氏はその代表格だと思っている。

アニメ映画「機動戦士ガンダム」の主題歌である「砂の十字架」を発表して、曲はヒットしたのだが、発表までのいきさつに何かがあったのだろう本人曰く生涯最大の汚点であると語っていたのを俺は覚えている。

コンサートの演出やセットは極めてシンプルでトークが6割歌が4割という構成になっている。そしてトークには必ずオチがつく。  コンサートのトークが日本一長いことが有名であるのだが、何故このようなスタイルになったかというとそれはまだ売れる前にどうやったらコンサートホールが満員になるかを試行錯誤した結果この様なスタイルになったと自らがテレビ番組で話していた。

お客さんの側も歌はCDで聴けるからそれよりも話をして!という感覚も関西エリアならではの特徴であろう。
 amazon.co.jp

タレント活動の時の普段のだみ声と歌手としての高く甘く澄んだ歌声にとてつもなく大きなギャップがあり関西エリア以外ではたかじん氏が歌手であることを疑われることが頻繁にあったと自らがテレビ番組で話していた。

 

タレント活動では放送禁止用語や放送局の出入り禁止や名誉棄損も恐れないストレートな発言で全レギュラー番組で高視聴率を誇り、数多くの番組をヒットさせた。

大の東京嫌いは大阪人には結構多いのだがたかじん氏もこのタイプに当てはまる。東京暮らしも経験しているが東京のキー局が出演した番組をこれはマズイと判断し、本人にとっては面白いと思っている部分を大幅にカットされることにあるからで、この事を原因としてか彼の番組は東京では流さないをモットーとしていた。

例外は読売テレビ制作の「たかじんnoば~」で編集で「ガオー」というライオンの鳴き声の様な効果音を入れ放送できないような発言を消すことを繰り返していたが、このスタイルが大人気となりキー局の日本テレビでも放送されるようになる。この番組で東京でもたかじん氏の知名度はかなり上がった。

さてこの数々の人気番組は全て収録型であり、氏の特徴から生放送の番組からはお声が掛からなかった。さらに国営放送のNHKでは彼はNHKの品格にそぐわないとの態度を取りよってたかじん氏は紅白歌合戦に出演したことが無いのだが、後になって他人が紅白歌合戦でたかじん氏の曲をカバーして歌ったことはあった。

生前のたかじん氏は多くの病を克服していたが詳細を書くことは出来ない。

又私生活でも数々の伝説を持っているがこちらも割愛させて頂く。

 

1月3日に死去する前にたかじん氏が言った事は「みんながめでたい気持ちで迎えている正月に自分の訃報で関係者とファンを悲しい気持ちにさせたくない」との意向で、5日に密葬を済ませた後、7日23時に所属事務所から公表された。するとこの時間帯の民放全局の報道番組で速報扱いで訃報を伝えた。

訃報を受けたたかじん氏と親交のあった多くの音楽、芸能関係者、各界著名人だけでなく、大阪市長や内閣総理大臣安部晋三氏までもがコメントし、そしてそのコメントを観て俺は俺はたかじん氏の死を知った。

数多くの追悼番組を各局が全国ネットで放送した。俺は見れるもをは全部見た。そして泣いた。好きだったのだ、たかじん氏の歌が。

 

今でもカラオケでたかじん氏の歌を歌う人は多い。東京のビジネスマンにはその飲み会に関西出身者がいると、その人がたかじん氏の歌を歌うことを判っているので、たとえ自分が好きで最も得意な歌だとしてもあえて歌わないで関西出身者のために歌を譲るという暗黙のルールがある。当たり前だ。たかじん氏は大阪人の誇りであり、その事はビジネスマン達も理解しているからである。

 

まとめに入る。今回は文化というカテゴリーの最初の記事である。安易に東京はこう、一方の大阪はこうと振り分ける記事にだけはしたく無かったので、読む方によっては理解しづらくなったかも知れない。題材を何にしようかと悩んだ結果、やしきたかじん氏にすることを決めた。タイトルは悩むことなく直ぐに決まった。尊敬の念をもって「ミスター大阪 やしきたかじん」とした。事実俺もそう思っている。

尚今回の記事に関してたいして検索や調べ物をしなかった。日付と放送局だけ確認した。後は俺が見聞きしたことを整理したもので、それは渋谷人だからこそ出来る事ではないだろうか?

俺の中では今もまだたかじん氏は生きている。毎日寝る前にYouTubeで必ず一曲は聴いてから眠るのである。だからこそこれらののエピソードを覚えていられるのではないだろうかな。

 

柴田満月

コメント